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印字不良どう防ぐ?印刷不良の種類や再発防止策をご紹介

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印字不良どう防ぐ?印刷不良の種類や再発防止策をご紹介

製造現場において、印字不良は製品品質を左右する重要な課題です。ラベルやパッケージの印刷ミスは、ブランドイメージの低下やリコールにつながるリスクがあります。

本記事では、印字不良の種類とその原因、そして効果的な再発防止策について解説します。

関連記事:印刷検査装置導入の真実 – メリット・デメリット徹底解説と貴社に最適な選択肢

 

印字不良とは?

印字不良とは製品上の文字やコードが基準を満たさない状態で、誤出荷や法規制違反を招く深刻な問題です。

これが発生すると、大規模リコールやブランドイメージの失墜、多大な回収コストといった重いリスクが生じます。

また、不良品の選別や再作業は生産効率を著しく低下させ、現場の負担とコストを増大させる要因となります。 製品の信頼性を守るためには、原因の特定と検査体制の強化による徹底した予防策の実施が極めて重要です。

印字不良の主な種類と特徴

印字不良は多種多様であり、その原因も様々です。ここでは、代表的な印字不良の種類とその特徴を解説します。

かすれ・にじみによる印字不良

特徴:文字の一部が薄くなったり、線が途切れたりする「かすれ」や、インクが広がり文字の輪郭がぼやける「にじみ」が発生します。バーコードやQRコードの場合、読み取りエラーの原因となります。

発生しやすい製品:インクジェットプリンターで印字される食品パッケージ、段ボール、プラスチック容器など。

印字位置ずれ・傾き

特徴:本来印字されるべき位置からずれていたり、文字全体が傾いて印字されたりする状態です。複数の情報が重なったり、印字領域からはみ出したりすることもあります。

発生しやすい製品:高速で搬送される製品への連続印字、ラベル貼付と同時に印字される製品など。

文字欠け・汚れ

特徴:文字の一部が完全に抜け落ちていたり、本来不要なインクの飛沫や汚れが付着したりする状態です。小さな点状の汚れから、広範囲にわたる汚れまであります。

発生しやすい製品:賞味期限などの数字、ロット番号、小さな文字での注意書きなど。

濃度ムラ・色ずれ

特徴:印字された文字や画像の色が均一でなく、部分的に濃淡の差が生じる「濃度ムラ」や、多色印刷において特定の色がずれて重なる「色ずれ」が発生します。特にカラー印刷で顕著です。

発生しやすい製品:ブランドロゴ、製品のイラスト、多色で構成される表示など。

二重印字・ゴースト印刷

特徴:同じ文字や画像が、わずかにずれて二重に印字されたり、薄い影のように繰り返し印字されたりする現象です。ゴースト印刷は、特に前の印字が薄く残る現象を指します。

発生しやすい製品:版を使用する印刷(フレキソ印刷、オフセット印刷など)で、特に印刷圧やインク転写に問題がある場合。

印字抜け・不鮮明

特徴:本来印字されるべき情報が全く印字されていない「印字抜け」や、文字が薄すぎて判読が困難な「不鮮明」な状態です。バーコードやQRコードでは、読み取り不能となります。

発生しやすい製品:インク切れやノズル詰まりが発生しやすいインクジェットプリンター、サーマルプリンターなど。

印字不良が発生する主な原因

印字不良の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発生することがほとんどです。ここでは、主な原因をカテゴリ別に解説します。

印刷機械・装置に起因する原因

  • 印刷ヘッド・ノズルの劣化/詰まり:インクジェットプリンターのノズルが詰まったり、サーマルヘッドが摩耗したりすると、インクの吐出不良や熱転写ムラが発生します。
  • 搬送系の不具合:製品を印刷位置まで正確に送るベルトやローラーの摩耗、ズレ、速度ムラなどが、印字位置ずれや二重印字の原因となります。
  • センサーの異常:製品の有無や位置を検出するセンサーの汚れ、故障、設定ミスが、印字タイミングのずれや印字抜けを引き起こします。
  • 部品の老朽化・消耗:プリンター内部のモーター、ギア、ケーブルなどの経年劣化が、装置全体の不安定な動作につながります。
  • 印刷設定の不備:印字速度、インク吐出量、印刷圧などの設定が、被印刷物やインクの種類に合っていない場合、かすれやにじみ、濃度ムラが発生します。

インク・トナーに関する原因

  • インクの粘度変化:温度や湿度の影響、またはインク自体の劣化により粘度が変化すると、インクの吐出性が悪くなり、かすれやにじみ、文字欠けの原因となります。
  • インクの乾燥不良:インクが被印刷物上で適切に乾燥しないと、にじみや汚れ、ゴースト印刷が発生しやすくなります。
  • インク切れ・残量不足:インクが途中でなくなると、印字抜けやかすれが発生します。
  • 異物混入:インクタンクや供給経路に異物が混入すると、ノズル詰まりや文字欠けの原因となります。
  • 保管状態の不備:インクやトナーが不適切な環境で保管されていると、品質が劣化し、印字不良につながります。

被印刷物(基材)の状態による原因

  • 表面の凹凸・汚れ:被印刷物の表面が平滑でない、または油分や埃で汚れていると、インクの定着が悪くなり、かすれや文字欠け、にじみが発生します。
  • 吸水性・表面張力:被印刷物の材質や表面処理によってインクの吸収性や広がり方が異なり、にじみや乾燥不良の原因となることがあります。
  • 帯電:プラスチックなどの被印刷物が帯電していると、インクの飛散方向が乱れ、印字位置ずれや汚れの原因となることがあります。
  • 材質変化:ロットごとの材質のばらつきや、製造過程での表面処理の変化が、印字品質に影響を与えることがあります。

環境条件(温度・湿度)による原因

  • 温度変化:高温や低温はインクの粘度や乾燥速度に影響を与え、かすれ、にじみ、濃度ムラなどを引き起こします。
  • 湿度変化:高湿度はインクの乾燥を遅らせ、にじみやゴースト印刷の原因に、低湿度は静電気の発生を促し、インクの飛散不良やノズル詰まりの原因となることがあります。

作業者のオペレーションミス

  • 設定ミス:プリンターの設定値(印字速度、インク量など)を誤って入力したり、変更し忘れたりすることで、印字不良が発生します。
  • 清掃不足:印刷ヘッドやノズル、搬送系などの日常的な清掃を怠ると、汚れや詰まりが印字不良の原因となります。
  • 資材の誤使用:異なる種類のインクや被印刷物を誤って使用することで、印字品質が低下することがあります。
  • 目視検査の見落とし:初期段階の軽微な印字不良を作業者が目視検査で見落とし、不良品が後工程や市場に流出する原因となります。

印字不良を防ぐための予防策

印字不良を未然に防ぐためには、原因を特定し、多角的なアプローチで対策を講じることが重要です。ここでは、具体的な予防策をご紹介します。

定期的な印刷機器のメンテナンス

精密部品の劣化や汚れを防ぐため、ヘッドやセンサーの日常清掃と、推奨サイクルに基づく消耗品の交換をルーチン化することが性能維持の基本です。装置全体の点検・調整を定期的に実施し、自社対応が困難な領域は専門業者との保守契約を活用することで、不測の故障リスクを最小限に抑えられます。こうした予防保全の徹底が、長期的な印字品質の安定と装置寿命の延命を支える強固な基盤となります。

適切な印刷条件の設定と管理

資材の特性に合わせた印字速度やインク吐出量、印刷圧の最適化を図り、インクの粘度に影響する環境温度・湿度の一定管理を徹底することが重要です。製品ごとに最適な条件を標準化し、誰でも同じ設定で作業できるようマニュアルを整備することで、作業者による設定ミスや品質のばらつきを未然に防げます。現場の状況に合わせた動的な微調整と標準化の両立が、にじみやかきれのない高品質な印字を実現します。

印刷資材の品質管理

被印刷物の材質や環境に適したインクの選定と、直射日光・温湿度を避けた期限遵守の保管管理が、資材由来の印字トラブルを防ぐ鍵となります。受け入れ時にはロットごとの表面状態や吸水性のばらつきを厳密にチェックし、品質の不均一な資材を上流工程で遮断する体制を整えることが不可欠です。高品質な資材を常にベストな状態で使用できるよう管理を徹底することは、印刷工程全体の安定稼働に直結します。

作業環境の最適化

埃や異物の混入による印字欠けを防ぐため、作業エリアの清掃を徹底し、必要に応じてクリーンな環境を整備することが品質の安定に寄与します。また、印字状態を正確に目視確認できる適切な照明の設置や、印字ズレの原因となる振動への対策を講じ、機器が本来の精度を発揮できる土台を確保することも重要です。作業環境の最適化は、設備の物理的なパフォーマンスを最大化し、ミスを誘発する外的要因を排除します。

作業者への教育・トレーニング

機器の正しい操作方法やトラブル時の初動対応に加え、良否判定の具体的な基準を共有することで、現場全体の品質に対する意識とスキルを底上げします。経験豊富な作業者による定期的なOJTを通じて実践的な知見を継承し、属人化を防ぎながら組織として一貫した品質管理ができる体制を構築することが重要です。個々の作業者が高い専門性と判断力を持つことで、ヒューマンエラーによる不良発生を未然に食い止めることが可能になります。

最新の印刷検査装置の導入と活用

人の目の限界を補う最新の検査装置による全数検査を導入し、高速ラインでもかすれや位置ずれ、コードの読み取り不良を高精度かつ瞬時に検出します。蓄積されたデジタルデータは不良原因の特定やプロセスの改善に直結し、客観的かつ定量的な基準によって検査員によるばらつきを完全に排除した品質保証を実現します。自動化によるヒューマンエラーの排除とリアルタイムな異常検知は、企業の信頼性を強固にする最良の投資となります。

当社では、印刷物品質検査装置の開発/設計から設置・サポートまで一貫して対応しております。お客様の製造ラインや製品特性、印字不良の課題に合わせて、最適な検査装置を自社で開発、製作することが可能です。既存のパッケージ製品では対応が難しいような、お客様固有の問題点にも柔軟に対応し、印字不良の早期発見と再発防止に大きく貢献いたします。詳細については、以下の製品ページをご覧ください。
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まとめ

印字不良は、製品の品質、企業のブランドイメージ、そして法規制遵守に直結する重要な課題です。本記事では、印字不良の主な種類とその原因、そして予防策について詳しく解説しました。

印字不良をゼロにするためには、印刷機器の適切なメンテナンス、印刷条件の厳密な管理、資材の品質管理、作業環境の最適化、そして作業者への継続的な教育が不可欠です。これらに加え、最新の印刷検査装置を導入し、全数検査による品質保証体制を構築することが、不良品流出のリスクを最小限に抑える最も効果的な手段となります。

当社の印刷検査装置は、お客様の具体的なニーズに合わせたオーダーメイド設計が可能であり、印字不良に関するあらゆる課題解決をサポートいたします。ぜひこの機会に、貴社の品質管理体制の見直しと強化をご検討ください。

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